指揮者という職業

2011年11月10日 | からnakmas | ファイル: 本 book, 音楽 music.

僕はいかにして指揮者になったのか (新潮文庫)

[バーンスタイン]は能について話し始めた。                             「能の面ちゅーのは、音楽や動作などのあり方によって変化するもんや。同じ顔をしていながら、まったく違う表情に見えることがある。それだけ何か力を秘めてるんやな。今の握手と同じで、見た目には静かな動きやのに、そこには膨大なエネルギーが秘められてる。オレの手は、確かにサドの発する熱を感じた。こうした特別な能力を日本人は生まれつき持ってるんや」(94頁)

いわゆる自叙伝て、当然ながら自分で自分の人生に起こったこと・考えてきたことを書いていくので、 大抵の場合、狭いつながらりの中で読んでもらいたいのか?と言いたくなる。 この本にも、多少なりそういうところがある。 ただ、これだけ無名・コネなしのところから、結果を出してきたんだからすごい。 バースタイン・小澤征二という、すごい2人の後継者と呼べるような存在になっているんだから。 それにしても、指揮者というのはわからない職業だ。 音楽家なのに、舞台の上で音をいち音も鳴らさずに、 それでいて音楽への理解と思いを表現しようとするんだから。


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