学校帰りは母親が働くチェーン店舗へ、の時代

2023-03-02 | からnakmas | ファイル: 日常の風景.

見かけた光景。
16時頃、遅い昼食というか、某中華料理チェーンのお店で食べていたところ、
ちょうどイラストのような、制服を着た小学生、絵に描いたような、すぐにそれとわかる私立小学校の制服。男の子と女の子2人がつかつかと店の中に入ってきた。


おそらく想像に難くないと思うが、店に似つかわないので、「おろっ」となる。
といっても、そんな時間に中華料理店で食べているのは、
”昼飯を食べ損ねたサラリーマン”とか、時間を持て余して早くも飲み始めているおじさんたち。
こういう人たちの方が、世間から見たら「おろっ」だろうけど。。。

さておき。
その子たち2人は、まっすぐにスタッフの休憩所へ向かい、自然に入っていく。
慣れている風。
アルバイトに来たの?いや、そんな年齢じゃない。
店の子?いや、個人商店ではない。
かばんを置いて休憩所から出て来ると、
厨房に向かって「おかあさーん」と呼びかける。
1人のスタッフの子どもで、学校からは一時この店に来て、勤務時間が終わるまで、
母親を待っているようだ。

個人経営、家族経営の店であったら、これは数十年とずっと繰り返されてきた光景だろうけど、
いわゆるチェーン店で、アルバイトやパートが多く働く場面では、これまでなかったことだろうと思う。おそらく、少し前、もっというと、コロナ前、働き方改革と叫ばれる前にはあり得なかったと思うがどうだろうか?

働き方が柔軟になったと言える具体例、かもしれない


チェーン店で働く母親の元に帰ってくるなんて、
世間からは非常識だの、会社は絶対認めないだの、
リモートワークと同様に、いろいろと言われて、
「子どもが学校帰りに店に来てくれたら、もう少し働けるのに」
と思い浮かんでも実行しなかったことではないかと思う。


ところが、20年間の経済面の低空飛行と、そして主にコロナ禍をきっかけにした、
これだけの社会変革。
低出生率、高齢化に伴う、そしてやる気を失った人が多くなったことでの、人手の不足。


柔軟さの方に、世間の重い腰があがったようだ。


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