商いの幅

2011年5月9日 | からnakmas | ファイル: 本 book.

おたふく 山本 一力 (単行本 – 2010/3/24)

原乃屋の梅園は三千坪の広大さである。
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「原乃屋さんの女あるじのお富さんは、梅見物の木戸銭を取らないんだ」
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「梅の花を見せて五文を取るよりは、気分よく梅見物を楽しんでもらったほうが、帰り際の梅干しがはるかによく売れるそうだ」
 梅干しを買ってもらいたければ、それを商う者がお客に好かれることが大事。
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一日五百人の客が二十日間押し寄せたとしても、木戸銭の実入りは五十貫文(十二両二分)だ。ところが木戸銭を取らなければ梅見見物の御礼代わりに、多くの客が五十文の梅干しを買って帰るらしい」(183~184頁)

20日間の売り上げは10倍になるという計算。

何でもかんでも実入りにしようとしたり、
目先の利益だけを追いかけてしまうと、
結局長続きしないし、お客はついてきてくれない。

好かれること、信頼されること。
そうすれば、商いの幅を広げることになる。


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