『晏氏』 第二巻

2008年7月22日 | からnakmas | ファイル: .

P54晏嬰は…小さな口から大きな声を放った。「将軍はもともと君公にかわって蒙昧の民を正す者です。正すということは殺すということと同じではありません。正さずして殺せば、遺恨が生じます。…そうではなく、将軍は君公の徳を奉じ、君公の徳をもって蒙(くら)さを照らせば、おのずとその地は平らぎ、民は心服いたしましょう。真に征すということは、その字の通り、行って正すということです。どうして武が要りましょうか」  
  
 この10歳くらいだった息子の言葉によって、父晏弱の、将軍としての

莱に対する戦略・政策が決まった。

武力で抵抗してくる者には、武力で抑えるが、そうでなければ、戦後の

統治を軟着陸させ、民の安寧を計るという方向付けを行った。

 目的がどこにあるのかの違いだろう。ただ単に暴れて、うさばらしをしたい

のか、または、自分の力を周りに示して、さらなる権力や利権を得たいのか。

そうではなく、自分のためもだろうが、他人のためにも、安全や幸せを図りた

いのか。

 人の目に小さくみえようと、大きくみえようと、ここの違いなんだろう。


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